診療内容
当院では地域の幅広い患者様のご対応できるよう、小児の方はもちろんのこと成人の方の疾患にも対応しております。
眼の病気は類似する症状のものが多くあり、初期症状に気づくのが困難な場合が多いです。最近では以前に比べてより早く正確に症状を発見出来る機器が開発されており、当院でも導入をしております。自己判断は禁物ですので、早めに専門医の診療を受けることをおすすめします。
目のかすみ、痛み、充血など様々なお悩みを症状別にお探しできます。
お子様の視力獲得期間はおおよそ8歳までと言われており、この時期にメガネをきちんとかけないと、弱視になる可能性があります。斜視や色覚異常などの検査を受けることもできます。学校や幼稚園の健康診断で、視力が下がっていたり、所見があったりした場合は、早めの受診をおすすめします。適切なメガネを作成することで、お子様の視力が安定します。
アレルギーの原因は様々なので、採血してアレルゲンを調べます。ダニやカビ、動物の毛、黄砂や薬がアレルゲンになっている場合もあります。
重症のアレルギー性結膜炎である「春季カタル」は、小学生〜思春期の方に多く、冬になると症状が軽くなります。
花粉症、ダニやハウスダスト、コンタクトレンズのアレルギーは、点眼薬による治療を行います。
緑内障は、目に栄養を運ぶ房水が排出されにくくなって眼圧が高くなり、視神経が損傷すると発症します。40代の17人に1人は緑内障の可能性があり、「目の成人病」とも呼ばれています。点眼薬による薬物療法で、眼圧をコントロールして治療を行います。
加齢が原因で、目の中のレンズの役割を果たしている水晶体が濁る病気で、徐々に視力が低下します。白内障が進行した場合は、外科的手術が必要になります。アトピー性皮膚炎の合併症である「アトピー性白内障」は、20代に多い傾向があります。難治性白内障は、目に注射して治療する場合もあります。
近視や遠視、乱視の場合の屈折異常、老視などの調節異常は、眼精疲労の原因になります。視力に合わせてメガネやコンタクトレンズの度数を調整することで、症状が改善する可能性があります。
パソコンのディスプレイを見ながら長時間作業する方に多いのは、目や体、心に支障をきたす「VDT(Visual Display Terminals)症候群」です。ビタミン剤や調節麻痺剤などの点眼薬を処方することもあります。
画面を見る時間を減らすなど、生活習慣を見直すことも大切です。パソコンやスマートフォンの画面にブルーライトカットフィルターを貼って、目を保護することも効果があります。
網膜の中心にある黄斑の組織が老化し、視力が低下する病気です。視野の中心が暗く感じたり、物が歪んで見えたりします。欧米では失明の原因の1位になっている目の病気で、生活の欧米化により、日本人の発症も増えています。加齢により進行するため、早期発見と早期治療が大切です。
レーザーを照射して、新生血管を閉塞させる光線力学的療法(PDT)、レーザー光を網膜に照射して新生血管の成長を止める「レーザー光凝固」によって治療を行います。抗VEGF薬を目に注射すると、一時的に症状が改善しますが、加齢により再発することもあるので、定期的な検査と治療を続けることが必要です。
涙の分泌量が減り、目の表面が乾いてしまうのがドライアイです。コンタクトレンズや乾燥、ストレス等が原因になります。疲れ目による痛み、ゴロゴロするような違和感がある場合もあります。ヒアルロン酸の点眼薬などで目の乾燥を防ぐことで、症状を改善することができます。
視力を測定し、視力に合わせたコンタクトレンズやメガネを処方します。スポーツ用のコンタクトレンズを作ることもできます。
検査機器
OCT(光干渉断層計)
OCT(Optical Coherence Tomography)は従来の検査方法では分かりにくかった網膜の状態断層を撮影できるので、視細胞や神経の厚さが減っている様子もわかります。これにより緑内障の早期発見も可能です。また加齢黄斑変性、糖尿病網膜症、黄斑浮腫、黄斑円孔など、経過観察しながら治療を行います。
網膜レーザー(レーザー光凝固装置)
網膜の裂け目や穴の周辺をレーザーで固めます。網膜剥離の初期症状、糖尿病網膜症の中期の症状の進行を抑えることができます。網膜裂孔、網膜剥離、網膜静脈閉塞症のレーザー治療等にも使用します。